糸芭蕉の畑を開墾! 〜移住者の畑人(ふぁるさー)日記〜
畑の整地 その2 (2024年1月31日)
作業2日めとなる本日は、糸芭蕉を植えるための穴を掘っていきましょう。
糸芭蕉を植えるための穴は
・深さ40〜50cm
・株同士の間隔は120cm
と、複数の有識者の方々から伺っております。
このサイズの穴を目指して、作業開始。
これからの作業を見越して、大きな石や木片を手で取り除きながら掘り進めていきましょう。
スコップでどんどん掘っていきますが、ちっとも穴の深さが出ないのはなぜだろう……。
たぶん、掘り起こした土をまとめる箇所が間違っているんだろうな。
そう反省して、土を穴の両サイドに避けることに。
引き続き作業を続けていると、今度は砂が出てきました。
硬くてこれ以上、スコップで掘り進めることもできません。
うーむ、どうしよう。
(続く)
畑の整地 その1 (2024年1月24日)
まずは糸芭蕉を植える箇所を整えたいと思います。
ちなみに本記事を綴っている芭蕉布推進集落支援員の農業経験は、ほぼゼロ。
大宜味村への移住前はベランダでのガーデニングくらいしかやったことがありません。
(大宜味村に来てからは、耕作放棄地を借りて糸芭蕉栽培に挑戦中)
そのため、本記事も温かい目でお読みいただけますと幸いです。
では、糸芭蕉の子株を移植していく箇所をならしていきましょう。
農業未経験ではありますが、いきなり耕作機を走らせてはいけないということは把握しています。
まずは大体の範囲を決めて、大きな石と根っこ類を取り除いていこうかと。
シャベルを構えて、作業スタートです。
手のひらと腰が痛い……。
土を掘ること約5時間(お昼休憩はいただきました)。約1.4×8mくらいのエリアを掘り返すことができました。
こんなに長時間、シャベルを使ったのは、恐らく生まれて初めてです。
粘土質の赤土だからか、掘るのに結構、力が要りますねぇ……。
役場を出るときに「あわよくば子株の移植まで終えてきます〜」と言い残してきたのですが、なんのなんの、掘り返すのだけで精一杯でしたよ。
焦っても仕方ないので、よんなーよんなー進めていきましょう。
(続く)
芭蕉布づくりは糸芭蕉畑から(2023年)
糸芭蕉には栽培マニュアルがない!
“芭蕉布の里”を掲げる沖縄県北部やんばる地方の大宜味村。村内には「喜如嘉(きじょか)の芭蕉布」で知られる喜如嘉地域があり、原料を採るための糸芭蕉畑もあちこちに点在しています。
この糸芭蕉畑は、先祖代々、もしくは先輩の織工さんから後輩へと受け継がれることが多いよう。更地を耕して、植えて育てるという人はほとんどいません。
また糸芭蕉といえば、その生命力の強さから、地元の人にとっては“どこでも育つ”と認識されている植物。コツがまとめられた栽培マニュアルは存在せず、知見がない人は先輩方に教えを乞うて育てなければならないのです。
でも、芭蕉布の織工さんに憧れて南国に移住し、自分の畑を持ちたいと願う地方出身者もいるはず。収穫までに約5年間かかるともいわれる糸芭蕉ですから、移住したなら“なる早(なるべく早め)”で育て始めたいですよね。
ということで、大宜味村役場 企画観光課 商工係に所属する芭蕉布推進集落支援員が、糸芭蕉畑の開墾にチャレンジ! 糸芭蕉の大群が風に揺れるまでの道のりを、こちらに綴っていこうと思います。
耕作放棄地をユンボで整地!
こちらが、開墾予定地。
使われなくなってから8年が経とうとしているこの場所。草はもちろん木まで生い茂り、ちょっとした茂みと化しています。沖縄県やんばる地方の土地そのものの生命力がひと目でわかる光景ですね!
この草木を手作業で伐採しようとすると、一体どれだけの時間がかかるのやら……。
ということで最初だけユンボを稼働させることに。
さすが文明の利器、作業が早い&力強い! 数時間で土が見える状態に。
途中で水道管を破損させてしまうというトラブルもありつつ、見事に整地されました。
いよいよ、耕作を始めたいと思います!
更新日:2024年02月29日