歯と口腔の健康づくり

更新日:2024年06月26日

歯科疾患は、食生活や社会生活に支障をきたし、全身の健康にも悪影響を与えることが分かっています。歯を失うと、咀嚼能力が低下し、栄養バランスの偏りや誤嚥性肺炎のリスクが高くなります。また、歯周病は糖尿病や心疾患などのリスクを高めることも分かっています。

近年、歯科疾患と全身の健康の関係に関する研究が進んでいます。厚生科学研究「口腔保健と全身的な健康状態の関係に関する研究」では、80歳高齢者を対象とした調査で、歯の喪失が少ない人は、生活の質や活動能力、運動機能、視聴覚機能が高いことが明らかになりました。また、要介護者における調査でも、口腔衛生状態や咀嚼能力の改善が、誤嚥性肺炎やADLの改善に有効であることが示されています。

従来の歯科疾患対策は、小児期における虫歯予防対策が中心でしたが、近年は成人向けの対策も進められています。しかし、依然として虫歯や歯周病の有病率は高いため、さらなる対策が必要です。

歯の健康を守るために

  • 毎日、朝晩2回の歯磨きを丁寧に行う
  • 定期的に歯科検診を受け、虫歯や歯周病の早期発見・早期治療を受ける
  • バランスのとれた食生活を心がける
  • タバコを吸わない

歯の健康は、全身の健康の基盤です。 日々の生活の中で、歯の健康に気を配りましょう。

歯周病

歯を失う原因は、歯周病42%、むし歯32%、その他13%、歯折11%、矯正1%となっており、歯周病が1位です。

歯周病は、さらに全身の様々な病気にも関わっています。

●狭心症・心筋梗塞 ●心内膜炎 ●認知症

●肺炎 ●糖尿病 ●がん

●胎児の低体重・早産 ●骨粗鬆症 ●肥満

むし歯(う蝕)

沖縄県は12歳児(1人平均)における永久歯のむし歯の数が全国ワースト1位です。

歯磨きやフッ化物の使用、食生活の改善(食事時間を決める、糖分を取り過ぎない等)が効果的です。

歯と口の健康週間

6/4~6/10は「歯と口の健康週間」です。

目的:歯と口の健康に関する正しい知識を国民に対して普及啓発するとともに、歯科疾患の予防に関する適切な週間の定着を図り、併せてその早期発見及び早期治療等を徹底することにより、歯の寿命を延ばし、もって国民の健康の保持増進に寄与することを目的とする。

令和5年度標語:手に入れよう 長生きチケット 歯みがきで

歯がんじゅう月間

沖縄県では、県民が歯科口腔保健について関心と理解を深められるよう11月を「歯(は~)がんじゅう月間」と定めています。

令和5年度テーマ:生涯にわたり口から食べる楽しみを味わいつくそう!

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