○大宜味村母子及び父子家庭等医療費助成に関する条例

平成7年3月29日

条例第6号

(目的)

第1条 この条例は、母子及び父子家庭等(以下「母子家庭等」という。)に対し、医療費の一部を助成することにより、母子家庭等の生活の安定と自立を支援し、もって母子家庭等の福祉の増進を図ることを目的とする。

(用語の定義)

第2条 この条例において、次の各号に掲げる用語の意義は、当該各号に定めるところによる。

(1) 児童 18歳に達した日の属する年度の末日までにある者をいう。

(2) 母子家庭の母 母子及び父子並びに寡婦福祉法(昭和39年法律第129号。以下「法」という。)第6条第1項に規定する配偶者のない女子であって、現に大宜味村母子及び父子家庭等医療費助成に関する条例施行規則(平成7年規則第2号。以下「規則」という。)で定める児童を監護している者をいう。

(3) 父子家庭の父 法第6条第2項の規定に準ずる配偶者のない男子であって、現に規則で定める児童を監護している者をいう。

(4) 養育者 規則に定める児童と同居してこれを監護し、かつ、その生計を維持する父母以外の者をいう。

(5) 保護者 前3号に掲げる者(規則で定める者を除く。)をいう。

2 この条例において「医療保険各法」とは、次に掲げる法律をいう。

(1) 健康保険法(大正11年法律第70号)

(2) 船員保険法(昭和14年法律第73号)

(3) 私立学校教職員共済法(昭和28年法律第245号)

(4) 国家公務員共済組合法(昭和33年法律第128号)

(5) 国民健康保険法(昭和33年法律第192号)

(6) 地方公務員等共済組合法(昭和37年法律第152号)

(7) 高齢者の医療の確保に関する法律(昭和57年法律第80号)

(対象者)

第3条 この条例により医療費の助成を受けることができる者(以下「対象者」という。)は、大宜味村(以下「村」という。)の区域内に住所を有する次の各号のいずれかに該当する者であって、医療保険各法の規定による被保険者、組合員又は被扶養者とする。ただし、母子家庭の母又は父子家庭の父に監護されている児童については、村の区域外(日本国内に限る。)に住所を有する場合であっても、対象とすることができる。また、住民基本台帳に住所の記載がない場合であっても、村を生活の本拠としていることが明らかでやむを得ない事由(配偶者の暴力から逃れるため、居所を明らかにできない場合など)で、住民票記載の申請が行えないときは、本制度の対象とすることができる。

(1) 母子家庭の母と児童

(2) 父子家庭の父と児童

(3) 養育者及び養育者が養育する前条第1項第4号に掲げる児童

2 前項の規定にかかわらず、次の各号のいずれかに該当する者は対象としない。

(1) 生活保護法(昭和25年法律第144号)による保護を受けている者

(2) 前項に規定する対象者又は対象者に係る医療保険各法による被保険者その他これに準ずる者が負担すべき額を、国又は地方公共団体において負担している施設に入所している者

(3) 児童福祉法(昭和22年法律第164号)第6条の4に規定する里親又は児童福祉法第6条の3第8項に規定する小規模住居型児童養育事業を行う者に委託されている者

(4) 規則で定める他の医療費助成事業等により医療費の助成を受けることができる者

(5) 中国残留邦人等の円滑な帰国の促進並びに永住帰国した中国残留邦人等及び特定配偶者の自立の支援に関する法律(平成6年法律第30号)による支援給付を受けている者

(所得の制限)

第4条 前条第1項の規定にかかわらず、次の各号のいずれかに該当するときは、対象者としない。

(1) 保護者の前年の所得(1月から10月までに申請する者については、前々年の所得。以下同じ。)規則で定める額以上であるとき。

(2) 保護者の配偶者の前年の所得又は保護者の民法(明治29年法律第89号)第877条第1項に定める扶養義務者でその保護者と生計を同じくするものの前年の所得が当該配偶者又は扶養義務者の扶養親族等の有無及び数に応じて、規則で定める額以上であるとき。

2 前項の規定にかかわらず、災害により損害を受けた者がある場合における所得に関しては、規則の定めるところによる。

3 第1項に規定する所得の範囲及びその額の計算方法は、規則で定めるところによる。

(受給者証の交付)

第5条 医療費の助成を受けようとする保護者は、その家庭に属する対象者について、大宜味村長(以下「村長」という。)に申請し、規則の定めるところにより、この条例による医療費の助成を受ける資格を証する受給者証の交付を受けなければならない。

2 村長は、前項において対象者でないと決定したときは、規則で定めるところにより、その保護者に通知するものとする。

(受給者証の有効期間)

第6条 受給者証の有効期間は、11月1日から翌年の10月31日までとする。ただし、最初に交付される受給者証については、受給者証の交付申請日(村に転入する直前の市町村において当該市町村から転出した日の前日にこの条例が規定する助成と同様の医療費助成を受けていた者が村に住所を定めた日の翌日から起算して14日以内に受給者証の交付申請を行った場合は、村に住所を定めた日)から、最初に到来する10月31日までとする。

2 第3条に規定する対象者としての資格要件に該当しなくなった場合における受給者証の有効期間は、その事実の発生日の前日(死亡の場合は、発生日当日)までとする。

(助成の範囲)

第7条 村は、受給者証の交付を受けている者(以下「受給者」という。)の保険医療機関等における療養に要する費用の額(規則で定める保険給付に係る費用の額)から、保険給付、他法負担、一部負担金及び保険者が給付する付加給付を控除した額(以下「母子家庭等医療費」という。)を助成する。

(助成の方法)

第8条 村長は、受給者からの申請に基づき母子家庭等医療費を助成するものとする。

(届出の義務)

第9条 保護者は、第5条の規定により申請した事項に変更が生じたときは、その旨を速やかに村長に届け出なければならない。

2 保護者は、その家庭に属する受給者の現況について、規則の定めるところにより村長に届け出なければならない。

(譲渡又は担保の禁止)

第10条 受給者は、医療費の助成を受ける権利は、譲渡し、又は担保に供してはならない。

(助成金の返還)

第11条 村長は、偽りその他不正行為により、医療費の助成を受けた者があるときは、その者から当該助成を受けた額の全部又は一部を返還させることができる。

(委任)

第12条 この条例に定めるもののほか、施行に関し必要な事項は、規則で定める。

この条例は、平成7年4月1日から施行する。

(令和2年条例第19号)

この条例は、公布の日から施行し、令和2年7月1日から適用する。

(令和6年条例第16号)

この条例は、公布の日から施行し、令和6年4月1日から適用する。

大宜味村母子及び父子家庭等医療費助成に関する条例

平成7年3月29日 条例第6号

(令和6年6月12日施行)